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1月4日 護憲的改憲案 安倍経済選挙 北朝鮮2 中東失敗 残酷成功 「マネー資本主義」

【内容】
護憲的改憲案 安倍経済選挙
北朝鮮2 中東失敗 残酷成功
「マネー資本主義」


【護憲的改憲案(山尾案)】
 ◇背水の陣で不倫疑惑を跳ね返して僅差で当選した山尾議員が、護憲的な改憲案を主張しています。これは、集団的自衛権を禁止することなどを憲法にしっかり書き込み、自衛隊の暴走の危険性を避けるような方向になるようです。(当選してよかったように感じます。質問だけではありませんでした。)□
 ◇しかし自民党は、悩ましいとはいうものの、これには乗れないといいます。(これによって、自民党の本性というのは、自衛隊に積極的に戦争に参加してほしいことだとわかるように思います。)これには、閣議決定によって集団的自衛権を部分的に認めたことが大きいように感じます。□ 法律は与党が強行採決できるのだから、自衛隊を憲法に書き込むと、自衛隊を与党の思う通りに動かせるということにもなりそうです。□
 ◇一方で、共産党の立場としては、憲法違反の閣議決定をしたのに、これを追認するような改憲になるために、護憲的改憲案には乗れないといいます。(すなわち、山尾改憲案は、自民党にも共産党にも乗れない中間な立場になっています。また、自民党と共産党はいかに主張が離れ対立しているのかがわかります。)山尾改憲案は、自民党から見れば共産党よりになり、共産党から見れば、自民党よりだと誤解されているように感じます。□(1月4日)


「アベノミクスによろしく」明石順平(集英社国際新書)
アベノミックスにおけるGDPの成長は、3年間で比較すると、民主党政権下の1/3でしかなく、2014年度の国内実質消費は、戦後最大の下落を記録しているといいます。(実質賃金も下がっているといいます。政府は、大企業や富裕層の景気のみを見て、庶民を見ないことがよくわかるように感じます。)現在は、現状維持がよいなどと言える状況ではとてもありません。消極的に自民党を支持するような時期ではないと思います。□(1月3日)
「さらばアホノミックス」(浜田)も有名な本だと思います。□

「選挙結果の実状」(基本事項)
今回の選挙の直前には、支持率より不支持率のほうが大きかったにもかかわらず、自民党は選挙に勝ちました。 これは小選挙区制度と野党の分裂のおかげだと思います。強い支持があったとはとても言えません。他にないから仕方ないという支持です。□
「自民党の選挙結果」
        2012  2014
得票率(選挙区)43% 48%
議席占有率   79% 76%


【北朝鮮】
◇「米朝の対立的なやり取り」
◇金委員長「核のボタンが私の事務室の机上に常に置かれている。」(1月1日)
◇トランプ氏「私のボタンのほうが遥かに大きく強力であり、しかも動作する。」(1月2日)
◇「感想」 トランプ氏は確かに事実を伝えただけかもしれません。しかし、戦争になったら、北朝鮮は失うものがほとんどなく、アメリカ本土では、失うものが巨大だと想像します。□ 確かにトランプ氏は、核を気軽に扱いすぎだと感じます。北朝鮮がすでに常任理事のような態度かもしれません。トランプ氏は、子供のような挑発に対して、似たような精神レベルで反応しています。□(1月4日)

◇「マレン氏の言葉」(報道) 米軍にいたマレン氏は、北朝鮮に関して次のように言いました。「我々はかつてないほど核戦争に近づいている。外交解決の機会は見えない。トランプ氏のスタイルは混乱を招き、多くの点で予測不可能だ。」□(1月3日)
◇「対話姿勢」 北朝鮮が韓国との対話の姿勢を見せました。しかし、言われるように、米韓関係を分断する意志も確実にあるように感じます。□(1月3日)


【中東外交】
「トランプ氏の失敗」
トランプ氏の基本には、イスラエルが好きでパレスチナが嫌いという気持ちがあります。このために、イスラエルを喜ばせ、パレスチナを怒らせるような首都認定を行いました。さらに、パレスチナへの3百億円の援助を打ち切りたいのだと思います。そして、この理由に、首都認定へのパレスチナの反対運動を挙げています。しかしこれは全く理由になっていません。パレスチナを怒らせたのはトランプ氏自身です。トランプ氏は非常に意地悪でずるい性格なことが国際的に認知されました。これはアメリカ自体への恥でもあると思います。このような発言は、パレスチナ側の怒りをより一層、増幅するだけのことです。本来なら謝罪感覚で、支援金を増やしたほうがよいくらいだと思います。トランプ氏は、中東和平をかき乱している
だけです。 トランプ氏は、中東でも北朝鮮でも、相手を挑発するばかりです。これでは、まともな外交とはとても言えません。 トランプ氏は、上司にしたくない政治家の一番になっても不思議はないように感じます。□(1月4日)

「トランプ氏の単語の間違い」(古いものを含む)
◇アメリカの無人機が公海上で中国に盗まれた事件に関して、トランプ氏は、前代未聞(unprecedented)を大統領にふさわしくないというような単語に間違えました。(2016年12月17日)
◇さらにトランプ氏は、ツイッターにおいて以下のような間違いをしました。「否定的な報道のcovfefe(カバレジの間違いか)」(2017年5月)□

「人名漢字(863字)」
 861字に以下の2字が追加されました。
「巫」(巫女)(2015年)
「渾」(渾身)(2017年)
【改訂版】「漢字の数」(メモ)
常用漢字 2136字
人名漢字  863字
漢詩   約5千字
パソコン 約6千字
統一文字コード 約1万字
康煕字典 約4万7千字
     (47035字)


「残酷すぎる成功の法則」EB(飛鳥新社)
論文に基づく実証的な本のようです。本題とは違うかもしれませんが、気づいた点について書き留めます。 成功者は社交的でも健康的でも家族思いでもないといいます。確かにこれは危険な言動かもしれません。 リーダーは2種類にわかれるといいます。官僚的で優等生タイプと創造的で起業家タイプだといいます。(特に意外性のない分類でした。個人的には、官僚タイプに置き換わる変化に遭遇しました。) 他人の思うような人生が不幸だという指摘もありました。□(1月3日)


【マネー資本主義】
◇「国際マネーの増大」(社説と感想)
世界経済がバブルとその崩壊を繰り返すたびに、救済措置として資金が、政府などから市場や銀行などに移動します。この反復が起きるたびに、金持ちはより金持ちになり、中間層は打撃を受けます。(ブッシュ子大統領の哲学は銀行を救済しないというものでした。金融機関は規制緩和を求めるのに、困ったら逆に政府に救済を求めます。金融の規制緩和というのは究極の恩知らずだと思います。)□ 大金持ちは、金融市場の欠陥や隙間をつくことによって、バクチのようにしてさらに大金持ちになっていきます。(リーマンのファルド氏)□(1月4日)
「世界のマネー規模」
縮小したとはいえ、世界のデリバティブ市場は5百兆ドル(約6京円)を超えるというといいます。これは世界のGDPの7倍(7年分)だといいます。これより大きな試算もあります。(社説)(世界中のマネーの瞬間的な流れは、実体経済より大きいことになります。)□

◇「庶民の貧困化」
一方で、庶民はといえば、非正規労働は増え、給料は下がり、正社員として就職するのは大変になっています。忙しくて疲弊している職場も目立つように感じます。特に、福祉関係の仕事には、金が回らないことは確かです。企業は人を安く長く使うようになったと感じます。しかし、より多くの人によい賃金で働いてもらうべきだと思います。(人不足という業界を見ると、給料が安くて生活できないから人が去っていきます。人間が少ないわけではありません。外国人を入れても無意味だと思います。) これらの問題の根本的な原因は、企業が社員や下請けや福祉などに金を回さなくなったことにあります。(金の流れの変化によって、社会の機能が壊れつつあります。)□

◇「内部留保と資本主義の欠陥」
企業の内部留保は増え続けており、ついに4百兆円を超えました。この理由には色々あるものの、M&A(企業買収)に使うといいます。(買収されそうになったときの備えという意味もあるかもしれません。) 資本主義の国際ルールが問題を起こしているようです。これは日本だけでは変えられず、アメリカ政府にも無理かもしれません。肥大化して問題を起こしまくる資本主義をだれも制御できない状況だと思います。(資本主義は破綻しており終わったという学者までも出ています。)バクチのように増やした国際的なマネーに対抗するために、汗水を流して貯めたカネを労働者から吸い取って対抗しています。これは、制度の矛盾であり破綻だといってもよいと思います。□

 国全体の所得に対する
  各層の所得の割合
       1980年 2016年(ピケティーetc)
上位1%の人 11%  20%
下位50%の人 20%  13%
※上位100人の所得の増加を見ると、フランス革命が起きても不思議はないような世界情勢のようです。□

「国際経済の実態」
国際経済というのは国内経済と比較して、より高尚な活動のような想像も、遥か以前の学生の頃にはありました。しかし実態というのは、金を儲けようとする強欲さばかりが目立つ、カジノのような世界のようです。カストロ議長も生前に、カジノのような資本主義諸国を批判していました。□
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